75年前に製作された特撮ファンタジー。
詩人コクトーの才気が余すところなく焼き付けられたフィルム。
ジャン・マレーの野獣が何度も「ベル」と呼びかける。声がいい。
霧がたなびく幻想的な森、燭台を持つ腕が並んだ廊下、生物の如き動きをみせる彫像、野獣の憂いをおびた眼差し、魔法の手袋による瞬間移動、キラキラ輝く宝飾品。
その他いろいろ盛り沢山に贅沢なイメージがてんこ盛り。
天空へと消えてゆく美女と(元)野獣。
公開当時に観た人を羨ましく思う。
コスミック出版DVDの画質は良好。
但し、音楽(ジョルジュ・オーリック)が音割れしている。残念。
点