X-MEN:ファイナル ディシジョン|映画スクラップブック


2021/06/13

X-MEN:ファイナル ディシジョン

X-MEN:ファイナル ディシジョン|soe006 映画スクラップブック
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X-MEN: THE LAST STAND
2006年(日本公開:2006年09月)
ブレット・ラトナー ヒュー・ジャックマン ハル・ベリー パトリック・スチュワート ジェームズ・マースデン ベン・フォスター ファムケ・ヤンセン イアン・マッケラン レベッカ・ローミン アンナ・パキン ショーン・アシュモア アーロン・スタンフォード ダニエル・クドモア ケルシー・グラマー ヴィニー・ジョーンズ エレン・ペイジ

ワイヤー・スタントとCGと特殊メイクとヘンテコなコスチューム。これが21世紀の娯楽アクションの主流。シリーズ最終弾は、前2作のブライアン・シンガーからブレット・ラトナーに監督交代。こんなガチガチに固められたプロダクション仕事は誰が監督したって、そう変わらない。1作目から同一キャストで作られているうえに、今回はファイナルということで、さらに新キャラがわんさか登場。

ヴィニー・ジョーンズ(「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」の子連れ取り立て屋)がジャガーノートという巨漢馬鹿ミュータントで大暴れ。途中から出てきてデカイ面してるビースト(ケルシー・グラマー)とかいう青い獣は好きになれなかった(デザインも子供ショーの着ぐるみっぽい)。それだけ前2作のキャラに愛着があったのだろうね。その継続して出演してるキャラを(眼から光線のサイクロプスとか)あっさり退場させるあたりが、ちょいと安易すぎないか。
「2」のダム崩壊で消えたジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)がフェニックスに覚醒して大暴れ。プロフェッサーを粉々にしてしまう場面は大迫力。

X-MEN:ファイナル ディシジョン

このシリーズ、ミュータントが自己の存在を問い悩むなかで、敵と味方が入れ替わるところが面白い。一匹狼のウルヴァリンがX-メンのリーダー格になって出動したり、学園の生徒だったパイロがマグニートーの片腕になったり、普通の女の子に戻るローグとか、いちばんの変化はダーク・フェニックスだけど。

変身女ミスティークが超能力を無効化されて白い肌に戻る場面が強烈。

X-MEN:ファイナル ディシジョン

ミュータントの覚醒が思春期に始まるという設定が良かった。
ミュータントの遺伝子を無効にして普通の人間に戻す治療薬を巡ってのバトル。
このシリーズの魅力は発想と設定(キャラやストーリー)のうまさにあって、あとはもうお祭りをどう撮るか。
クライマックスはサンフランシスコの金門橋をアルカトラズ刑務所跡の島に大移動。
橋に残っていた自動車を放り投げては爆発、放り投げては爆発、放り投げては爆発、放り投げては爆発、放り投げては爆発。バカバカしくて大笑い。

X-MEN:ファイナル ディシジョン

結局、マグニートー率いる反乱軍の負けで、ストーリーは終わるのだが、治療薬の問題は置いてきぼりになったまま。ウルヴァリンの過去もはっきりしないままに……

ラストの、普通のお年寄りになっちまったマグニートーの哀れな面差しが最高に良かった。チェスの駒を一瞬動かしたのは、タルコフスキーの「ストーカー」を真似したかったんしょう。気持ちは分かる、おれもやりたいから。

クレジット終了後に入ってたラストのラストシーンはまったく意味不明。

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