巴里祭|映画スクラップブック


2021/10/12

巴里祭

巴里祭|soe006 映画スクラップブック
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QUATORZE JUILLET
1933年(日本公開:1933年04月)
ルネ・クレール アナベラ ジョルジュ・リゴー レイモン・コルディ ポーラ・イルリ レイモン・エイムス ポール・オリヴィエ トミー・ブーデル

パリの(モンマルトルっぽい)下町で繰り広げられる花売り娘アンナとタクシー運転手ジャンの恋物語。ルネ・クレールのトーキー4作目。

ルネ・クレールの映画はみんな好きだが、そのなかでも飛び抜けて大好きな映画。何度も見てるけど、やっぱり(巴里)今日もラストで涙が溢れた。見てるあいだじゅうずっと幸福感に満ち満ちて、うん、やっぱりルネ・クレールはいいなあ。

ラザール・メールソンの(やっぱり凄い)オープンセットによるオープニング。
アパートメントの窓に革命記念日のお祝いの飾りをつけるパリ市民たち。ジョルジュ・ペリナールの移動撮影が素晴らしい。モーリス・ジョーベールの音楽が素晴らしい。

巴里祭

可憐で可愛いアナベラ。好漢ジョルジュ・リゴー。その友人のタクシー運転手に「自由を我等に」のレイモン・コルディ。常連俳優ポール・オリヴィエの酔っぱらい紳士は、キーストン短編時代のチャップリン・オマージュ(母親と二人暮らしの花売り娘は「街の灯」か?)。チャップリンの酔っぱらいと違って品があるのが良い。毒女ポーラ役は「巴里の屋根の下」のポーラ・イレリ。前3作では見られなかった子供たちが登場。丘の階段を駆け上り駆け下りる。自然体の動きがとても良い。

巴里祭

突然の雨、雨宿り。雷で急接近してキス。落語の「宮戸川」だね!
粋で軽妙、お洒落なフランス映画。

マイ・フェバリット・ラブコメの1本。

75

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映画採点基準

80点 オールタイムベストテン候補(2本)
75点 年間ベストワン候補(18本)
70点 年間ベストテン候補(83本)
65点 上出来・個人的嗜好(78本)
60点 水準作(77本)
55点以下 このサイトでは扱いません

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