マレーネ・ディートリッヒ3本立て|映画スクラップブック


マレーネ・ディートリッヒ3本立て(3本)

2021/01/18

モロッコ

モロッコ|soe006 映画スクラップブック
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MOROCCO
1930年(日本公開:1931年02月)
ジョセフ・フォン・スタンバーグ ゲイリー・クーパー マレーネ・ディートリッヒ アドルフ・マンジュー マレーネ・ディートリッヒ ウルリッヒ・ハウプト ジュリエット・コンプトン フランシス・マクドナルド アルバート・コンティ

ゲイリー・クーパーとマレーネ・ディートリッヒの脚長カップル。

モロッコ:マレーネ・ディートリッヒとゲイリー・クーパー

マレーネに入れあげたスタンバーグ監督のパラマウント製アイドル映画。
少女の面影がまだ微かに残っているディートリッヒ。
幾つくらいだったろう。綺麗だ。

婚約披露の夜の(観客には)聞こえてないのに(彼女には)鼓笛隊の音が聞こえている音の演出が良い。トーキーならではの効果。

フランス人の富豪アドルフ・マンジューの振る舞いがダンディ。素敵だ。
クーパーは彼に食われている。

モロッコ:ラストシーン

65

2021/01/18

砂塵

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DESTRY RIDES AGAIN
1939年(日本公開:1941年05月)
ジョージ・マーシャル マレーネ・ディートリッヒ ジェームズ・スチュワート ブライアン・ドンレヴィ チャールズ・ウィニンガー ウナ・マーケル ミシャ・オウア アレン・ジェンキンス アイリーン・ハーヴェイ ジャック・カーソン ウォーレン・ハイマー ビリー・ギルバート サミュエル・S・ハインズ

邦題はタイトル詐称。砂埃を感じさせないパラマウント製の小粋な西部劇。

酒場の歌姫(性悪)マレーネ・ディートリッヒが、新任保安官補佐のジェームズ・スチュワートに惚れ込み、仲間のいかさま師(ブライアン・ドンレヴィ)を裏切る。

メル・ブルックス「ブレージング・サドル」の元ネタ。

砂塵:ジェームズ・スチュワートとマレーネ・ディートリッヒ

強面の復讐劇「ウィンチェスター銃'73」よりも、こっちのほうがジミーらしい。フランク・キャプラ映画でお馴染みの、飄々としたキャラクター。
ディートリッヒも、如何にもディートリッヒらしい鉄火肌の酒場女を好演。歌も披露。

保安官に任命される酔いどれチャールズ・ウィニンガー、助手のロシア人ミッシャ・オーア、悪徳市長と、キャラの配置も定石通り。他愛のない娯楽作。
肩の力を抜いて楽しめる。

全編に軽いユーモアが散りばめられたガン・ファイトのない西部劇。コメディといってもいい。クライマックスに規模の大きいモブを用意してあるが暴れているのは主にオバちゃんばかり。
舞台となる町の名が「ボトルネック」、酒場が「ラストチャンス」というのが笑える。

60

2021/01/18

舞台恐怖症

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STAGE FRIGHT
1950年(日本未公開)
アルフレッド・ヒッチコック マレーネ・ディートリッヒ ジェーン・ワイマン リチャード・トッド マイケル・ワイルディング アラステア・シム ケイ・ウォルシュ パトリシア・ヒッチコック アンドレ・モレル

日本未公開(製作は1950年)だったので、あまり期待していなかったのだが、なかなか面白い素人探偵もの。舞台はロンドン。

貫禄の美貌を誇るディートリッヒと並ぶと、ヒロイン(ジェーン・ワイマン)は地味で見劣りがする。お茶目さが足りてないのか。幼いゆえの無鉄砲と危うさが、もう少し欲しかった。

ジェーン・ワイマン

ディートリッヒは、この映画でも「バラ色の人生」他を歌う。
ヒッチはワイマンよりディートリッヒを美しく(ディートリッヒらしく)撮ることに一生懸命だったのだろう。

マレーネ・ディートリッヒ

刑事(マイケル・ワイルディング)と容疑者(リチャード・トッド)に、もう少し個性が欲しい。リチャード・トッドはアンソニー・パーキンス成分が不足してる。

二人の若い男性とは対象的に、父親役のアラステア・シムがいい。一人娘の父親役としては「昼下りの情事」のモーリス・シェバリエと並ぶ好演。今年の助演男優賞候補。

アラステア・シム

65

映画採点基準

80点 オールタイムベストテン候補(2本)
75点 年間ベストワン候補(18本)
70点 年間ベストテン候補(83本)
65点 上出来・個人的嗜好(78本)
60点 水準作(77本)
55点以下 このサイトでは扱いません

個人の備忘録としての感想メモ&採点
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