soe006 のだめカンタービレSP 使用曲推薦盤(3)

のだめカンタービレ in ヨーロッパ 使用楽曲推薦盤(3)

January 9, 2008

のだめカンタービレ IN ヨーロッパ便乗企画第3弾!
ドラマのストーリー順に、各楽曲の定番とされている名盤を、ご紹介。
紹介したい楽曲&ディスクがたくさんあるので、曲目の解説とか余計なものは一切カット。しかも、超個人的な偏向にもとづくセレクション。
どうしてあの曲を紹介してないの、なんでこれが推薦盤なの、とかのクレームは一切ナッシングでお願いします。

のだめinヨーロッパ
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のだめカンタービレ in ヨーロッパ

アミューズソフトエンタテインメント

DVD2枚組(初回のみ3枚組)
初回限定生産特典:
   特典ディスク付きスペシャルパッケージ仕様、
   のだめトラベルケース、ブックレット(28P)

パリのアパルトマン・千秋の部屋
「ボンジュール、ムッシュ・チアキ。いま時間あるかしら?」
のだめがフランクの部屋でフランス語版「プリごろ太」を見ているころ、千秋の部屋を訪れるターニャ。「ない」と素っ気ない返事でドアを閉める千秋に、「チョットだけ」と食い下がるターニャ。
BGMは エルガーの「愛の挨拶」
この曲は、翌朝、ターニャの部屋を訪れた千秋が、真っ赤なボルヒチをご馳走される場面でも流れていました。ターニャの愛のテーマとして使われているみたいですね。
推薦盤は(いつものように)ハイコストパフォーマンスなグラモフォンのパノラマ・シリーズから。バーンスタイン指揮BBC交響楽団による「エニグマ変奏曲」や行進曲「威風堂々 第1番」など、エルガーの代表作品が網羅されていて超お買い得の2枚組。「愛の挨拶」はギル・ハシャムのヴァイオリン独奏、オルフェウス室内管弦楽団の演奏が収録されています。

エルガー作品集:パノラマ・シリーズ
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エルガー作品集:パノラマ・シリーズ

disc1
1. エニグマ(謎)変奏曲 op.36
2. 気まぐれ女 op.17
3. 愛の挨拶 op.12
4. チェロ協奏曲ホ短調 op.85
5. 行進曲「威風堂々」第1番ニ長調 op.39-1
disc2
1. 序奏とアレグロ op.47
2. 交響曲第2番変ホ長調 op.63

Deutsche Grammophon (2枚組)

パリのアパルトマン・ターニャの部屋
「友だちに貰った中古のパソコン、ネットに繋げてもらいたいの」
ターニャの部屋でネット接続する千秋は、のだめがフランクの部屋で二人っきりと聞いて狼狽。
BGMは連ドラでも頻繁に使用されていた、リムスキー=コルサコフの歌劇「サルタン皇帝の物語」から「熊蜂の飛行」
推薦盤は、問答無用でこちらの2枚。娯楽派オーケストラによる抜群のテクニックが堪能できる、スゲー楽しい演奏です。ハチャトゥリアンの「剣の舞」やボロディンの「ダッタン人の踊り」、シベリウスの「カレリア組曲」から行進曲など、ドラマ版「のだめカンタービレ」でBGMに使われた楽曲もいっぱい入ってますですよ。

ポップス・ストッパーズ
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ポップス・ストッパーズ

アーサー・フィードラー 指揮
ボストン・ポップス管弦楽団

1. ジェラシー(ガーデ)
2. ペルシャの市場にて(ケテルビー)
3. 火祭りの踊り(ファリャ)
4. 星条旗よ永遠なれ(スーザ)
5. スケーターズ・ワルツ(ヴァルトトイフェル)
6. 僧侶達の戦争行進曲(メンデルスゾーン)
7. 愛の夢(リスト/ハーバート編)
8. 狂詩曲「スペイン」(シャブリエ)
9. カレリア組曲:行進曲(シベリウス)
10.エフゲニー・オネーギン:ポロネーズ(チャイコフスキー)
11. 熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
12. 「真夏の夜の夢」 スケルツォ(メンデルスゾーン)
13. ワルキューレの騎行(ワーグナー)

RCA/BMG Japan

オーケストラ・ヒット・パレード
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オーケストラ・ヒット・パレード

ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィア管弦楽団

1. 熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
2. グリーンスリーヴズ幻想曲(ヴォーン・ウィリアムズ)
3. 草競馬(フォスター)
4. メヌエット(パデレフスキ)
5. ロンドンデリー・エア
6. 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲(グリンカ)
7. 剣の舞(ハチャトゥリアン)
8. だったん人の踊り(ボロディン)
9. 月の光(ドビュッシー)
10. セレナード(シューベルト)
11. 白鳥(サン=サーンス)
12. アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー)

CBS Sony

パリのアパルトマン・ターニャの部屋
「ピアノ弾いてよ、ぜひ聞きたいな」
千秋に乞われピアノの腕前をみせるターニャ。
「あ、間違えちゃったぁ」
「おい、お前、本当にコンセルヴァトワールの学生か!」
ターニャの酷い演奏に憤慨した鬼千秋が、鉢巻き締めてテッテーテキに特訓! 演奏している曲は、ショパンの「英雄ポロネーズ」
ショパンの代表曲を一網打尽に網羅したアシュケナージの名演奏でどうぞ。
連ドラ第7話で、ハリセンの教室を飛び出したときの「幻想即興曲」や、幽霊化したのだめが千秋とすれ違う場面に流れていた「別れの曲」も収録されてます。

別れの曲:ショパン名曲集
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別れの曲:ショパン名曲集

ウラディミール・アシュケナージ(ピアノ)

1. ワルツ第1番変ホ長調op.18「華麗なる大円舞曲」
2. ワルツ第6番変ニ長調op.64-1「小犬のワルツ」
3. ワルツ第7番嬰ハ短調op.64-2
4. 即興曲第4番嬰ハ短調op.66「幻想即興曲」
5. 練習曲第3番ホ長調op.10-3「別れの曲」
6. 練習曲第5番変ト長調op.10-5「黒鍵」
7. 練習曲第12番ハ短調op.10-12「革命」
8. 練習曲第23番イ短調op.25-11「木枯らし」
9. 前奏曲第15番変ニ長調op.28-15「雨だれ」
10. 夜想曲第1番変ロ短調op.9-1
11. 夜想曲第2番変ホ長調op.9-2
12. 舟歌嬰ヘ長調op.60
13. 子守歌変ニ長調op.57
14. マズルカ第5番変ロ長調op.7-1
15. ポロネーズ第3番イ長調op.40-1「軍隊」
16. ポロネーズ第6番変イ長調op.53「英雄」
1971-84年 ステレオ録音(一部デジタル録音)(Decca)

東京・中華裏軒
のだめから「千秋先輩、指揮コンクール 予備審査、見事合格」のメール。添付された千秋の画像を自分の携帯に転送しながら、「千秋くんが入ってくる〜、あはは、あはは……」と笑う高橋くんが最高です。
BGMは、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」から「花のワルツ」
この楽曲も連ドラ第1話で、パジャマに着替えたのだめが千秋のベッドにいる場面で、ちょっぴり使われていました。
チャイコフスキーのバレエ組曲集はいっぱいCDが出てますが、やっぱりカラヤン&ベルリン・フィルのものが、華やかでドラマチックですね。

チャイコフスキー:3大バレエ・ハイライト
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チャイコフスキー:3大バレエ・ハイライト

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

バレエ組曲「眠りの森の美女」
1. 序奏とリラの精
2. アダージョ パダクション
3. パ・ド・カラクテール(長靴をはいたねこと白いねこ)
4. パノラマ
5. ワルツ
バレエ組曲「白鳥の湖」
6. 情景
7. ワルツ(第1幕)
8. 白鳥の踊り
9. 情景
10. ハンガリーの踊り
11. 情景(フィナーレ)
バレエ組曲「くるみ割り人形」
12. 小序曲
13. 行進曲
14. こんぺい糖の踊り
15. ロシアの踊り(トレパック)
16. アラビアの踊り
17. 中国の踊り
18. あし笛の踊り
19. 花のワルツ

1966-71年 ステレオ録音
Deutsche Grammophon

カラヤン嫌いの方、全曲版を聴きたい方は、ブレヴィン指揮ロンドン交響楽団をどうぞ。

チャイコフスキー:「くるみ割り人形」(全曲版)
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チャイコフスキー:「くるみ割り人形」(全曲版)

アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団

1972年 ステレオ録音 EMI(2枚組)

パリのアパルトマン・千秋の部屋
「とうとう明日から、俺の新たな挑戦が始まる」
指揮者コンクールの準備をする千秋。BGMは、ビゼーの歌劇「カルメン」から「恋は野の鳥」。別名「ハバネラ」。
ちなみに「ハバネラ」とは、スペインの民族舞踊の様式で、その源流はキューバにあるとのことです。
管弦楽で単独に演奏されることも多い曲ですが、今回のドラマでは声楽入りが流れていました。
「カルメン」ならこの人、20世紀最高とされているソプラノ歌手のマリア・カラス。フランス・オペラのアリア集が、EMIから出ています。伴奏は今年(2008年)のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートで指揮台に立ったジョルジュ・プレートルとフランス国立放送局管弦楽団。
世紀の名盤です。御一聴あれ。

パリのマリア・カラス(第1集)
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パリのマリア・カラス(第1集)

マリア・カラス(ソプラノ)
ジョルジュ・プレートル 指揮
フランス国立放送局管弦楽団

 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(グルック)
1.エウリディーチェを失って
 歌劇「アルチェステ」(グルック)
2.よみじの神々よ
 歌劇「カルメン」(ビゼー)
3.恋は野の鳥
4.セビリャの城壁の近くに
 歌劇「サムソンとデリラ」(サン=サーンス)
5.春はめざめて
6.愛よ、かよわい私に力をかして
7.あなたの声に心は開く
 歌劇「ロメオとジュリエット」(グノー)
8.私は夢に生きたい(ジュリエットのワルツ)
 歌劇「ミニョン」(トーマ)
9.私はティターニア
 歌劇「ル・シッド」(マスネ)
10.泣け、泣け、わが目(シメーヌのアリア)
 歌劇「ルイーズ」(G.シャルパンティエ)
11.その日から

EMI

パリ・リヨン駅
指揮者コンクールに向かう千秋。到着した列車からは、アニメ・フェスタに参加する大勢のコスプレ軍団が降りてくる。ここで、のだめと千秋は、同じコンクールに出場するジャンとようこに遭遇。
BGMは、ガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」……だけど、途中で「エンブレイサブル・ユー」のメロディも聞こえてくるので、たぶん ミュージカル「ガール・クレイジー」の序曲、またはハイライト・メドレーかも知れません。
推薦盤は、毎度お馴染みボストン・ポップス・オーケストラ。

ガーシュウィン・コンサート
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ガーシュウィン・コンサート

アーサー・フィードラー 指揮
ボストン・ポップス管弦楽団

1.「ガール・クレイジー」セレクション
2.「オー・ケイ」序曲
3.「ファニー・フェイス」序曲
4.「レット・エム・イート・ケーク」序曲
5.「君に捧げる歌」序曲
6.「君に捧げる歌」より ウィンターグリーンを大統領に
7.3つの前奏曲
8.ラプソディー第2番

Decca 1979年 ステレオ録音

ボストン・ポップスは、どうしても往年のアーサー・フィードラー指揮によるダイナミックなアナログ録音でないとボストン・ポップスらしく聞こえないんですが、映画音楽で有名なジョン・ウィリアムスが指揮しているデジタル録音盤もございます。アナログはいやんな人はこちらをどうぞ。

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
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ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー

ミッシャ・ディヒター(ピアノ)
ジョン・ウィリアムズ 指揮
ボストン・ポップス管弦楽団

1. パリのアメリカ人
2. 「ポーギーとベス」組曲(ベネット/クーレッジ編)
3. 「ガール・クレイジー」セレクション
4. ラプソディ・イン・ブルー

Philips 1989年 デジタル録音

パリ・リヨン駅
「ジャンはね、セバスチャーノ・ヴィエラの若手の弟子の中でイチバンの有望株なのよぉ〜」と、ゆうこに煽られたのだめが、「千秋先輩だって、ミルヒー・ホルスタインの弟子デス」と憤慨して応える場面。
BGMは、ブラームスのハンガリー舞曲 第5番
これはもうチャップリンの『独裁者』とか、いろんな映画やドラマで使われている超有名曲ですね。
とりあえず、華やかに盛り上げ、艶麗に歌い、颯爽たる活気に満ちた、カラヤン往年の超名盤でどうぞ。(← 誉めすぎてる?)

ブラームス&ドヴォルザーク:舞曲集
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ブラームス&ドヴォルザーク:舞曲集

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ブラームス:ハンガリー舞曲集
第5番ト短調/第6番ニ長調/第17番嬰へ短調/第3番ヘ長調/第1番ト短調/第20番ホ短調/第19番ロ短調/第18番ニ長調
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集
第1番ハ長調/第10番ホ短調/第3番変イ長調/第16番変イ長調/第7番ハ短調
ドヴォルザーク:スケルツォ・カプリチオーソ

Deutsche Grammophon 1959年、1971年録音

パリ・リヨン駅
「ここからは自分との戦いだ。女なんか連れて行けるか」
走り出す千秋を乗せた電車。「あう〜」と奇声を漏らし、うなだれるのだめ。
BGMは、フォーレの劇音楽組曲「ペレアスとメリザンド」より「シシリエンヌ」
この楽曲は、40年前からシャルル・ミュンシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団のCBS盤が決定的名盤とされてきたのだけど……現在廃盤。
なので、こちらも古い録音ではありますが、アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団をどうぞ。
こういう古風な楽曲は、往年のアナログ録音でないと雰囲気がでないもので。黴臭いディスクばかり紹介してすみません。

フォーレ:レクイエム
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フォーレ:レクイエム

エルネスト・アンセルメ 指揮
スイス・ロマンド管弦楽団

シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)
ジェラール・スゼー(バリトン)
トゥール・ド・ペイルス合唱団

1. レクイエム 作品48
2. 組曲「ペレアスとメリザンド」作品80
3. 「ペネロープ」前奏曲
4. 組曲「マスクとベルガマスク」作品112

Decca 1955年-1961年 ステレオ録音

比較的新しいディスクで評判が良いのは、(私は聴いたことないけど)ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団だそうです。

フォーレ:管弦楽曲集第1集
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フォーレ:管弦楽曲集第1集

ミシェル・プラッソン 指揮
トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団

1. 組曲「ペレアスとメリザンド」op.80
2. 組曲「マクベスとベルガマスク」op.112
3. マドリガルop.35
4. いちばん楽しい道op.87-1
5. メヌエット
6. 月の光op.46-2
7. ガヴォット
8. パヴァーヌop.50
9. 魔神たちop.12
10. 組曲「シャイロック」op.57
11. 抒情劇「ペネロプ」前奏曲

EMI 1979-1980年 ステレオ録音

さあ、いよいよプラティニ指揮者コンクール。
千秋の新しい挑戦が始まります。
ここからの音楽の流れは、SPドラマの白眉ともいえる見事さで、名曲オンパレードなのですが……長くなったので、本日はこれまで。
こまんたれぶ〜。

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