キャロル・ウェルスマンの代表作
超オススメ! キャロル・ウェルスマンを聴くなら、まずこの1枚から。
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Welcar
01 Beyond the Sea
02 Samba De Uma Nota So (One Note Samba)
03 Fever
04 La Fiesta
05 Inclined
06 I'll Be Around
07 Fais Comme L'oiseau
08 Wings to Fly
09 New Day
10 Twinkle Twinkle Little Star
キャロル・ウェルスマン(vo、p)
Release Date:1996 |
カナダ出身、金髪、長身、ピアノも弾く美人シンガーということで、なにかとダイアナ・クラールと比較されることが多いキャロル・ウェルスマンが、カナダのレーベルからリリースしたセカンド・アルバム。
ジャンゴ・ラインハルトの演奏ですっかりジャズのスタンダードとなったドビュッシーの「ビヨンド・ザ・シー(ラ・メール)」、カルロス・ジョビンのボサノヴァ「ワン・ノート・サンバ」、ペギー・リーのヒット曲「フィーヴァー」からアレックス・ワイルダーの「アイル・ビー・アラウンド」、フランス民謡「キラキラ星」まで、バラエティに富んだ選曲。コンテンポラリーなキャロルのオリジナル・ナンバー(05、08、09)も収録され、ソングライターの側面も披露。ミッシェル・フュガンのヒット曲「鳥のように(Fais Comme L'oiseau)」はフランス語、「ワン・ノート・サンバ」はポルトガル語、チック・コリアの「ラ・フェスタ」はスキャットで歌っている。
レコーディング・データは不明だが、ジャズ寄りのバッキング(たぶんカナダのミュージシャン)も良好。
キャロル・ウェルスマンの多彩な魅力を知るには最適な1枚。
CDは廃盤。MP3ダウンロード販売のみ。
キャロル・ウェルスマンのベストセラー・ディスク
キャロル・ウェルスマン プロフィール
キャロル・ウェルスマンは、カナダ、トロント生まれ。
祖父はトロント交響楽団の創設者フランク・S・ウェルスマン。幼い頃から音楽的に恵まれた環境で育ち、10歳ごろからギターでボサノヴァやフォークソングを弾くようになる。また父親が大のジャズ好きで、少女のころから父親に同伴してジャズ・クラブにも通っていた。ハイ・スクール時代にクラシック・ピアノを始め、バークリー音楽院で2年ほどピアノを学んだのちフランスに渡り、クリスティアンヌ・ルグラン(ミシェル・ルグランの姉)にヴォーカルを師事。
1990年からカナダで演奏活動を開始し、1995年にカナダの Welcarレーベルにてデビュー・アルバム『Lucky To Be Me』をレコーディング。オスカー・ピーターソンやハービー・ハンコックに認められ、2000年、JUNOアワードのベスト・ジャズ・ヴォーカリストに選出。ダイアナ・クラールを輩出した Justin Timeと契約。『Carol Welsman』でメジャー・デビュー。
カナダ出身、長身、金髪、ピアノも弾く白人美人シンガーと共通点も多く、ダイアナ・クラールと比較されることが多い。
最近のポピュラー・ソングからボサノヴァ、スタンダード・ソングまで、キャロルのレパートリーは幅広く、歌もピアノ演奏も素直で奥ゆかしい。
ジャズ寄りのダイアナ・クラールより、コンテンポラリー系(スムース・ジャズ)に傾いているように思う。
ソングライターとしての才能もあり、デビュー・アルバム収録の「This Lullaby」はセリーヌ・ディオンによってカヴァーされている。
現在はロサンゼルスを拠点に活動中。
日本やイタリアでの公演経験もあり。
最新作はペギー・リー・トリビュート・アルバム『I Like Men: Reflections of Miss Peggy Lee』(2009)。