soe006 VHSデジタル化プロジェクト:File04

この日記のようなものは、すべてフィクションです。
登場する人物、団体、裏の組織等はすべて架空のものです。ご了承ください。

妥協するは我にあり

September 1, 2007

VDCPVHSデジタル化プロジェクト:Videotape-Digital Convert Project)とは、録るだけ録って放置されたままになっていた約1000本の録画済みVHSテープを、黴の養殖場となる前にデジタル・ファイルにコンバートし、これまでの愚行を自己正当化させることを目的とした、稀有壮大な計画であります。

VDCP連載の、とりあえずの最終回でありますので……録画済みVHSテープが、パソコンにキャプチャーされ、DVDディスクに焼かれるまでの、一連の流れを整理してみます。

準備編

パソコン起動、ビデオデッキ起動。
キャプチャ付属のビデオ再生・録画ソフト「PCast TV」を起動。

「ビデオ設定」ボタンをクリック。
「ビデオキャプチャの動作設定ダイアログ」を開き、入力元を「ビデオ入力」に、ビデオ標準を「NTSC_M_J」に設定。

「録画/圧縮形式の設定」でMPEGを選択し、「MPEGの圧縮品質設定」で「高品質」(3125kbps)を選択。

最終的にDivxに圧縮した際には、「MPEGの圧縮品質設定」は「普通」(2343kbps)でもあまり変わりありませんでした。

再生/録画編

ビデオデッキの再生ボタンを押して、「PCast TV」の[REC]ボタンをクリック。
録画中は、「PCast TV」のプレビュー・ウィンドウで、再生中の映像+音声も普通に視聴できます。
再生が終わったら、[STOP]ボタンをクリックして、録画終了。
1時間41分の映画が、2.43GBのMPEG2(320x240px)に変換され、HDDに格納されました。
アナログ→デジタル変換の宿命で、再生時間が1時間41分だと、録画に1時間41分きっちりかかります。


デジタル変換された動画(実物大:320x240px)。

圧縮変換編

1時間41分が2.43GBなので、同じくらいの長さの映画だと、DVD1枚(4.7GB)に2本収録できるかどうか、ギリギリのところ。
このままの状態でDVDに保存すると、約半分弱(2.27GB)が余ってしまい、不経済です。
圧縮変換して、1枚に3〜5本に収めることにしました。

動画圧縮は、「MPG2JPG」というフリーソフトを使用。

「MPG2JPG」 Ver4.12 http://novolization.hp.infoseek.co.jp/
著作権者 : NOVO
動作環境 : Windows98/ME/2000/XP
このプログラムの特徴:
・MPEG2(VOB)からAV、WMVIを作成できる。
・MPEG2(VOB)からJPG、BMPを連続抽出できる。
・音声抽出もできる。

「MPG2JPG」で、MPEGファイルを開いたところ

「MPG2JPG」を使えば、Windows xp付属のWMVはじめ、いろんなタイプのAVIファイルに圧縮できるのですが、マシン・スペックも限られているので、(三日三晩寝ながら試行錯誤したあげく) Divx6 で圧縮することにしました。

Divxコーディックは、Stage6サイトからDivxプレイヤー他を一括ダウンロードすると、一緒にインストールされます。

Stage 6 http://stage6.divx.com/
DivX Player Var.6.4.3 http://go.divx.com/player/

「MPG2JPG」のWMVエンコード設定画面

Divx設定画面(デフォルト)

ワイドサイズの映画は、テレビ放映時に画面の上下に余白があるので、圧縮時にトリミングしたい。黒味部分までデータとして残しておいても無意味ですからね。
「MPG2JPG」ならリサイズ設定で、簡単にできます。
あと、ビデオ映像をMPEG化した際に右側に数ピクセルの黒味ができますので、これもカット(クリッピング)。
さらに、左右の幅を圧縮して、320x240にリサイズしました。

ついでに、元の映像が暗めだったので、「MPG2JPG」のフィルター機能を使って、少々輝度を調整。

上下の黒味(いらない部分)をカット(313x174)。

原寸大

左右を圧縮(というより、上下を引き伸ばしてる)して、標準の320x240にリサイズ。

原寸大

1時間41分の映画の場合……2.43GBあったMPEG2が、1.10GBのDivxファイルに変換されました。これなら1枚のDVD-R(4.7GB)に映画3〜4本くらい突っ込めますね。
エンコードの所要時間は2時間27分。
ちなみにWMV9だと、圧縮変換に4時間02分かかり、圧縮後のファイルサイズは1.66GBでした([VBR Best]でエンコードした場合)。

エンコード中は、CPUを完全に独占してしまいますが、(もっと時間がかかってしまうけど)「MPG2JPG」のタスク優先度を「L(低い)」にしておくと、テキスト・エディタでの作業くらいなら、ストレスなくできるようになります。

バッチ処理もできるので、エンコード終了後はPCをシャットダウンさせるよう指定して、外出したり、寝ちゃったりすることも可能。
バッチ処理用プロジェクト・ファイルは、簡単に作れます。

再生編

エンコードの際に、縦横のアスペクト比を変えちゃったので、再生には「VLC media player」を使用。

VLC media player Ver. 0.8.6a
The VideoLAN web site http://www.videolan.org/

「VLC」で、アスペクト比を16:9にして再生。(原寸大)

シネマスコープのアナモフィック・レンズみたいな感じですね。

映像は、もう「確認」できるだけマシみたいに甘く(ボケボケに)なっちゃってます。元ネタがVHSだし、キチンとした映像が欲しけりゃ市販のDVDがありますからね。「確認」できれば充分ですよ、私は。

余談ですが……いま家電業界は、4年後の地上波デジタル完全移行を含めて、ホームシアター商品のセールスに躍起になってますね。
多彩なコンテンツを、大きな映像と高音質で楽しもうってことですけど……そんなにテレビばっかり見てたら、バカになっちゃいますよ。
大画面に見合った広さの部屋があったとして、高額のAV機器を買いそろえても、結局は自己満足でしかないでしょう? 早い話、どんなに立派なAVルームをこさえたとしても、1800円払っておうちで映画を観たいとは、誰も思わないでしょ?
50万円あったら、300〜400本くらい映画館で観られるんですよ!
映画はやっぱり映画館で観るのが最善だし、コストを考えても、高い買い物してるなぁと思うんですけどね。
25万円のSONY製ベータHI-FIを買っちゃった俺様だから、新しいものに飛びつきたいという人の心理は、よーく分かりますが。

保存編

(ボケボケの映像ながら)見事にデジタル圧縮化したファイルを、今度はDVD-Rに焼きます。
今回購入したメディア・ドライブ(BUFFALO DVSM-XH1218FB/B)に、「Roxio Easy Media Creator9 for DATA」というDVD書込みソフトが添付されていたので、素直にこれを使いました。
焼きソフト(なんだかお祭りの露店みたいなネーミング)はいろいろありますが、ドライブ付属の、いわば純正品なら失敗も少ないでしょう。ドライブにDVD-Rをセットして、保存したい動画ファイルをドラッグ&ドロップ、書き込みボタンをクリックするだけ。とても簡単。
1枚のDVD-R(4.7GB)に、1.5GB前後の映画が3本入りました。

仕上げに、DVDラベルを作って貼り付けて、堂々完成。

手際よくやったとしても、1日3本が限度。
毎日毎日、こんなことを繰り返しできるわけないし。1000本の映画をすべてDVD化するには、何年かかることやら。

なんか、すごく疲れたので、今夜はもう寝ます。おやすみなさい。

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VHSデジタル化プロジェクトの全貌
VHSデジタル化プロジェクト:File04(2007年09月01日)
VHSデジタル化プロジェクト:File03(2007年08月26日)
VHSデジタル化プロジェクト:File02(2007年08月25日)
VHSデジタル化プロジェクト:File01(2007年08月22日)
VHSデジタル化プロジェクト:File00(2007年08月21日)

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