ニューヨークの売れない役者が女装して昼メロのオーディションを受ける。採用されるとでたらめなアドリブ芝居で人気を獲得。共演の子持ち女優を好きになるが彼女はハゲのディレクターと愛人関係。本人は彼女の父親にプロポーズされて、さらに共演しているベテラン男優もアパートに押しかけてのドタバタ。
見所はダスティン・ホフマンの女装ぶり。
デイヴ・グルーシンのBGMが軽快で、定番ストーリーの映画をテンポ良くしている。
恋愛のドタバタがメインとなる後半より、NYCの名もなき演劇人たちの生活が紹介される前半が良かった。芝居仲間の女優(テリー・ガー)や、共同生活している作家(ビル・マーレイ)との関係がうやむやなままになってしまったのが惜しい。
生放送中に正体を明かすクライマックスもあっさりしていて、ホフマンとジェシカ・ラングが和解するラストシーンもセオリーどおりで盛り上がらない。
求婚したジェシカの父親に指輪を返す酒場の場面のチャールズ・ダーニングが、抜群に上手かった。
芸能人エージェント役をシドニー・ポラックが演じている。
しかし、テレビドラマでも可能なこの題材をシネスコで撮る意味あるのか?
フレームの左右スカスカなのが気になってしようがなかった。
点