荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス) ニ長調 作品123
壮大なカンタータを取り込んだ「交響曲第9番 ニ短調」とほぼ同時期に作曲された、極めて交響曲的なミサ曲。
オラトリオと交響曲を合体したような大作で、従来の典礼音楽としてのミサ曲をはるかに超越した様式で書かれており、「第9」と並べてベートーヴェンの晩年を飾る「2大壁画」と称されています。
「真正なベートーヴェン的精神を持つ、純粋な交響曲的作品」
(リヒャルト・ワーグナー)
初演:1824年4月7日 サンクトペテルブルク「音楽家未亡人のための慈善演奏会」
楽器編成:
フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、オルガン、弦5部。
ソプラノ独唱、アルト独唱、テノール独唱、バリトン独唱、混声合唱。
楽曲構成:
第1曲:キリエ(憐れみの讃歌)
I 「主よ、憐れみたまえ」
II 「キリストよ、憐れみたまえ」
III 「主よ、憐れみたまえ」
第2曲:グローリア(栄光の讃歌)
I 「天のいと高きところには、神の栄光」
II 「世の罪を除きたもう主よ、われらを憐れみたまえ」
III 「主のみ聖なり」
IV 「父なる神の栄光のうちに、アーメン」
V 「アーメン、アーメン、父なる神の栄光のうちに/主のみ聖なり」
第3曲:クレド(信仰宣言)
I 「我らは信ず」
II 「聖霊によりて」
III 「天に昇り父の右に座したもう」
IV 「来世の生命を待ち望む」
V 「アーメン、来世の生命を待ち望む。アーメン」
第4曲:サンクトゥス(感謝の讃歌)
I 「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の神なる主」
II 「主の大地に満つ」
III 前奏曲
IV 「誉むべきかな、主の名によりて来たる者」
第5曲:アニュス・デイ(神の子羊)
I 「神の子羊、おお世の罪を除きたもうた主よ」
II 「我らに平安を与えたまえ」
III 「神の子羊、おお世の罪を除きたもうた主よ」
IV Presto
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ベートーヴェン作品集(3):Panorama Series
1. 交響曲第9番 ニ短調 「合唱付」作品125
2. 荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)ニ長調 作品123
1979年(1)、1978年(2) ステレオ・ライヴ録音 |
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ベートーヴェン:荘厳ミサ曲 ニ長調 作品123
オットー・クレンペラー指揮
エリザベート・ゼーダーシュトレーム(ソプラノ) 1965年 ステレオ録音 (EMI) |
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ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 作品123ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団
ルチア・ポップ(ソプラノ) 1978年 ステレオ録音 (Decca) |