ジョン・ウィリアムズ/JAWS ジョーズ
September 18, 2006
明日は屋根の修理です。
もう、酷いの、雨漏りが。
今回の台風は、まったく降らなかったので助かりましたが。
次が来たら、大変なことになりそうなので。
『JAWS ジョーズ』のサントラを聴いています。
外はごうごうびゅうびゅう、煩いのでヘッドホンで。
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JAWS ジョーズ
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JAWS ジョーズ
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JAWS ジョーズ
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やっぱりMCA盤がいいですね。
聴きどころをキチンとまとめてあるし。「Night Search」の終わりの方(首が出てくる場面)のブギャーって音の演出も面白い。ロイヤル・スコティッシュ盤だと、もろに『サイコ』のシャワールーム。
「Chrissiie's Death」の最後にある、クジラが遠くで吠えているような音(シンセかな?)も好きだなあ。
Deccaのコレクターズ・エディション盤はトラックがかなり追加されているけど、映像にあわせた分だけおとなしい。というか控えめ。しかも似たような旋律の繰り返しばかりだから、しまりがない。だらしない。最大の聴きもの「Sea Attack Number One」でさえ、いまいち迫力に欠ける。ティンパニ、サボってる? ぜんぜん弾けてないじゃん。こっちが正真正銘サウンドトラック音源だってことは知ってるけど、それだけの価値しかないディスクですね。
これ聴いてると、サントラ盤って、つくづく映画の従属物だと感じますです。映像がないと退屈な一枚。絵に力がある、映像が雄弁に語っている場面では、音楽は控える。映画音楽の在り方としては、正解なんですけどね。
CDは聴いて愉しむものなので、それなりの工夫が要るってことです。
やけに低域を持ち上げてるリマスターも、耳障りだったなあ。
ぼわんぼわんエコーをかけてるみたい。
Decca盤と聴き比べると、MCA盤は映像と切り離して聴かせるための工夫がよりハッキリ分かって面白いです。フィルムにとらわれてないからノビノビしてるし、演奏に勢いがありますね。
当時はLPレコードでしたから、A面B面でそれぞれに盛り上げる演出もありました。クイントが昔話をする「The Indianapolis Story」がA面の終わりから2番目にあって、A面最終曲の「Sea Attack Number One」がグッと盛り上がる。B面は3人組が海に出てからの音楽が並んでますが、真ん中にベン・ガードナーのボートを調べる「Night Search」を挟んで単調な流れになるのを緩和してます。
順番どおりに並んでないと、マニアは嫌いますけど。
マニア(mania):偏執狂
一般人には理解しがたい、細かいことにこだわる嗜好癖のある人々。
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団のVarese盤は、基本的に25周年記念盤と同じスコアを使っての新録音。同じようなモチーフの繰り返しだし、必ずしも全曲にこだわることないだろうに。短いキューも律儀に演奏。
でも、全曲版なら、Deccaの25周年記念盤よりこちらのほうが聴き応えがありますね。オケの厚みが違います。もう少しON気味に録音されてたら嬉しかったな。鮫との最終決戦の場面は、3枚の中ではこの演奏が最も迫力ありました。
ああ、明日は屋根の修理だ。
面倒臭いなあ。