ジャズ・ミュージック・ライブラリー
July 5, 2009
![]() ![]() |
ザ・ブレッカー・ブラザース
|
ランディ(トランペット)とマイケル(テナー・サックス)の兄弟バンド「ブレッカー・ブラザース」のデビュー・アルバム。ニューヨークのミュージック・シーンで活躍していた腕自慢の二人が、そろそろ自分たち名義のレコーディングで、好きなものをやらせて貰うぜ、みたいな感じで作ったんでしょうか。エネルギー迸るR&B、ファンキー・ミュージックの洪水。全曲彼らのオリジナルで、ゲストにデヴィッド・サンボーンも参加。「カッコイイ」の一言で説明が済むタイプの音楽。
良くも悪くも、これが1975年当時の最先端サウンドで、レコードは大ヒットしました。スタジオ・ミュージシャンという職業が、俄然注目されるようになったのもこの頃からで、彼らの功績が大きいでしょう。
![]() ![]() |
Introducing Brad MehldauWarner Bros Brad Mehldau(Piano) 1995年3月13日-4月3日 ニューヨーク、パワー・ステーションで録音 1. It Might as Well Be Spring |
1970年8月23日生まれ。ジョシュア・レッドマンのグループに参加し一躍注目を浴びたブラッド・メルドーの初リーダー・アルバム。
スタンダード・ナンバー5曲にオリジナル4曲を収録。ビル・エバンス・トリオの演奏で人気の「マイ・ロマンス」を採りあげているところがポイント。
日本で紹介されたころは、天才だとか、いろいろ言われて話題になりましたが、最近は落ち着くところに落ち着いた感じでありますね。
21世紀ジャズ界をリードするピアニストであることに異論はないです。
![]() ![]() |
ベリー・ベスト・オブ・マンハッタン・トランスファーAtlantic/Rhino
1. Boy From New York City |
1975〜1987年にアトランティック・レーベルで録音されたアルバムからの16曲入りコンピレーション盤。ジャズ、ビバップ、スイング、ドゥー・ワップ、ロックンロール、ゴスペルと、バラエティに富んだレパートリーは、まさしくアメリカン・ポピュラー・ミュージックの集大成。それらのすべてを、マントラ流に、都会的センスでお洒落に仕上げているのが素晴らしいです。
メンバーは、リーダーのティム・ハウザー、ジャニス・シーゲル、ローレル・マッセ、アラン・ポール。1979年にローレル・マッセが抜け、以降はシェリル・ベンティーンが加わり、そのハーモニー&リズム感に磨きがかかりました。アメリカン・ミュージック・シーンの第一線で活躍しているゲストも超豪華。リリースされているCDはすべて水準以上の出来で、どれを選んでもハズレはありませんが、マントラ初挑戦で心配な方は、まずこちらのベスト盤を聴いてみてください。きっと病みつきになりますよ。ドライブBGMに最適。アイドル・ポップスにもの足りなくなった方に、絶対的オススメ!
![]() ![]() |
Another Day モーリー・ジョンソンMarquis
1. Another Day |
モーリー・ジョンソンのメジャー進出第1弾アルバム。(カナダのマイナー・レーベルに以前1枚録音していて、正確にはセカンド・アルバムとなるらしい)
モーリーは80年代からカナダで唄っていた歌手で、10年以上のキャリアがあるそうですが、日本では2003年の夏に本作がリリースされたばかりで、申し訳ないが私もよく知りません。
ジャケット写真から推測すると、30代後半から40代の(年齢不詳っぽい容貌の)女性です。
ハスキーな声質といい、ちょっと甘えたようなアクセントの付け方といい、喉が潰れる直前のビリー・ホリデイに似てなくもない。
聴き込むと案外ハマりそうな、そんな歌手です。
伴奏のメンバーは、コリーン・アレン(ts)、アンドリュー・クレイグ(key)、マイク・ダウネス(b)、マーク・マクレーン(ds)。
![]() ![]() |
Girl Talk Holly Cole TrioAlert Canada (1999年)
1. My Foolish Heart |
ホリー・コールのデビューアルバム。弾き語りピアノトリオ編成。
ハスキー・ヴォイスとスタンダードソングを中心とした選曲で、ジャズ・ファンに注目された1枚。ライヴ録音。
これ以降のホリー・コールは、選曲やサウンドがポップス指向になり、一般的な人気を獲得。
ジャズにこだわりのない方には、人気曲「Calling You」が収録されたセカンドアルバム『Blame It on My Youth』(Manhattan)のほうがとっつき易いかも知れません。