ゲートボールと犬
July 12, 2006
このクソ暑いなか、ゲートボールの練習に行って……
わんころのウンチをふんずけちゃいました。
ボールを打とうとして、スティックに付着しているのを発見!
あ! と、思ったら、ズボンの裾にもスティック経由で粘着性のクソが……
犬を飼っていらっしゃる、または飼った経験のある方ならご存知だと思いますが……
わんころのウンチは、臭いです。
とてつもなく臭い。
ネチっこくて、ティッシュで拭いたくらいじゃ、無駄な抵抗。
繊維に染みついたら、石鹸で洗い流しても、まだ臭いが残っているほど強烈。さらに、真夏の暑いときは、臭いも通常の2倍強。
これ以上の臭いを体験したければ、インドネシア・スマトラ島の密林の奥深くに行って、数年に一度しか咲かないといわれる世界最大の巨大こんにゃく芋(アモルフォファルス・ギガス)の開花を待たなければならない。
とてもお金がかかるし、特権階級の人のみに許された贅沢。我ら一般庶民には一生縁がない、貴重な体験であります。(嘘:アモルフォファルス・ギガスは、小石川植物園にあるそうです。世界最大の花としてギネスブックにも載っているため、開花のときには行列ができるほど賑わうそうですが、みなさん、鼻が曲がってしまうくらい強烈な体験をされているらしい)
話をゲートボール練習場に戻します。
クソ、クソ、クソ! と、苛々しながらやってたので……
ロクに第1ゲートも通過できず、周囲はゲラゲラ笑うし……
足元からぷぅ〜んと漂ってくる臭いに、気分が悪くなるし……
やんなっちゃう。
このような……暑さでボンヤリしてると誰にでも起こりうる事故を嘲笑うのは、よくないですよね。
私が踏んでなかったら、きっと他の誰かが踏んでいたであろうことは、現場に居合わせた人ならば誰にでも分かる。犠牲者は誰でもよかった、偶然の巡り合わせで、私に災難が降りかかった。
ただそれだけのこと。
そこまで考えがおよべば、私の災難は、他者を守るための尊い犠牲であったことは明白。感謝すべきことなのではないか。それを嗤ったりして御免、かんにん、しっけい失敬、帰りにアイスを奢るよ、奢らせてください、いや、ぜひとも私に奢らせて、いいえ、私が奢らせていただきます、どうぞどうぞ、たくさん召し上がれ……ってな流れになるのが、自然かつ当然であるべきなのだけど。
どうしてこう、うちのメンバーは……(私より年齢もいってて、人生経験豊富な方々ばかりなのに)冷静な思考と判断能力、社会的常識、他人を思いやるやさしさと心遣いに欠けているのだろうか。
ウンチの話題を喜ぶのは、幼児性が抜けきってない証拠ですぞ。
……って言うか、還暦過ぎて子どもに戻ってるのかな?
さて、10年後、こいつらきっと紙オムツのお世話になってることだろう。
そのときこそ、復讐のチャンス。
私はボランティアでヘルパー志願し、ゲラゲラ笑いながらこいつらのオムツを取り替えてやろう。うわーおじいちゃんのうんち、くちゃいくちゃいと鼻をつまみながら、たっぷり時間を掛けて、濡れナプキンで尻を(半端に)拭いてやろう。けけ、けけけ、けけけけけけ……ってな、邪悪な妄想に取り憑かれてしまった夏の宵でした。