ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Johann Sebastian Bach(1685-1750)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、1685年3月21日、ドイツ中部テューリンゲン地方で代々音楽を職業とした世襲の音楽一家に生まれた。
宮廷や教会に仕えて生計を立てた音楽職人。
「近代音楽の父」と称される巨匠であり、「音楽の父」とも称される。
バッハの職歴は、ヴァイマルの宮廷楽団(1703年)に始まり、アルンシュタットの教会オルガニスト、ミュールハウゼン、ヴァイマール、ケーテンを経て、ライプツィヒでは聖トーマス教会と市の音楽監督(カントル)を兼任。1736年にはザクセンの宮廷作曲家に任命された。
バッハは、ドイツだけでなくフランスやイタリアなどの音楽も研究し、バロック音楽を統合する多大な業績を残した。宮廷や教会や市など雇い主の要求に応えるためあらゆるジャンルの創作を手掛け、それらの形式を成熟させ、今日にいたる西洋音楽の礎を築いた。
バッハの膨大な音楽は家族を養うための生活手段であり、また当時の音楽家は料理人や召使い同様の扱いであったことから、存命中は充分な評価を得られなかった。しかし彼の楽曲は息子や弟子たちによって細々と受け継がれ、19世紀になるとメンデルスゾーンなどのロマン派世代によって高く評価されるようになった。
これだけは聴いておきたいJ.S.バッハの代表作
「小フーガ ト短調」「トッカータとフーガ ニ短調」「平均律クラヴィーア曲集」「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」「無伴奏チェロ組曲」「ゴルトベルク変奏曲」「ブランデンブルク協奏曲」「管弦楽組曲」「カンタータ 目覚めよと我らに呼ばわる物見らの声」「カンタータ 心と口と行いと生きざまもて」「音楽の捧げもの」「マタイ受難曲」