soe006 クラシック de 枕草子(春):サン=サーンス

この日記のようなものは、すべてフィクションです。
登場する人物、団体、裏の組織等はすべて架空のものです。ご了承ください。

クラシック de 枕草子(春)

August 27, 2007

春はあけぼの、サン=サーンス。
花の都パリは、おフランスざんす。

春に海外旅行するなら、絶対にフランスですね。
深い意味はないけど、フィーリングで。
ちなみにフィーリングというのは、その人間の持っている知識と経験の蓄積によって知覚される超絶感覚でありまして、「なんとなく」とか「雰囲気で」とか口では言ってますけど、実に幽玄秘奥なるものであります。
だから年寄りほどフィーリングは豊かなのであります。
フィーリングをバカにしちゃイカンです。

今年の春は、サン=サーンスばっかり聴いていました。
去年の春はラヴェルばっかり聴いてたし……
やっぱり(や、巴里)春はフランスがお似合いざんす。

フランスというと、なぜか語尾にザンスって付けたくなるのも、フィーリングざんす。

「のだめカンタービレ」の影響でクラシック音楽を聴くようになって、ようやくサン=サーンスにたどり着きました。
主人公・千秋真一の飛行機恐怖症を完治させたのが、のだめこと野田恵の催眠術。その場面のBGMに使われていたのが、組曲「動物の謝肉祭」の第7曲「水族館」。
ストーリー展開は強引というかすごく出鱈目なんですが、ブルーを基調にした映像にサン=サーンスがとっても合っていて、久しぶりに聴いて「なんか良くない?」って思ったんです。
フィーリングで。

で、買ったCDがこれです。

サン=サーンス作品集 DGパノラマ・シリーズ
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サン=サーンス作品集 DGパノラマ・シリーズ

1. 交響曲第3番ハ短調op.78「オルガン付き」
2. ピアノ協奏曲第2番ト短調op.22
3. 交響詩「死の舞踏」op.40
4. 組曲「動物の謝肉祭」
5. ハバネラop.83
6. 序奏とロンド・カプリチオーソop.28
7. 「サムソンとデリラ」 バッカナール
8. 「サムソンとデリラ」 あなたの声に心も開く
9. 交響詩「オンファールの糸車」op.31

Deutsche Grammophon (2枚組)

交響曲、交響詩、ピアノ・コンチェルト、ヴァイオリンとオーケストラのための小品、オペラからのアリア、サン=サーンスの代表作てんこ盛り130分47秒。
これがですね……ホームラン級の大ヒット。
この春、サン=サーンスにのめり込んだきっかけになりました。

カミーユ・サン=サーンスは、1835〜1921年に活躍したフランスの作曲家で、2歳からピアノを始め、3歳で作曲、10歳でコンサートを行い、16歳で交響曲を作曲したという、いわゆる神童。
その後、ピアニスト、オルガニスト、作曲家としてフランス楽壇の第1線で活躍するかたわら、数学者、天文学者、詩人、画家としてもプロ同様の才能を発揮。自作のオペラや歌曲では、ほとんどの歌詞をサン=サーンス自身が執筆。
つまり天才ざんす。

で、彼が活躍した19世紀後半〜20世紀初頭といえば、皆様ご存知のとおり、後期ロマン派音楽の終焉期にあたります。
当時のフランス音楽はオペラが主流になっており、オペラ作曲家に非ずは作曲家に非ず、といった時代。
そんな時代に、サン=サーンスはドイツ系の伝統様式(ベートーヴェンからワーグナーまで)に傾倒し、「娯楽音楽(オペラ)ばかりが音楽ではないざんす!」と言ったか言わなかったか、フランス国民音楽協会なる団体を組織し、近代フランス音楽の発展に貢献。
その後の印象派(ドビュッシーやラヴェルなど)への橋渡しをした、フランス音楽史の最重要人物なのであります。

そんな重要な立場にあった作曲家なのに、あまり世間一般に聴かれてないんですね、この人の音楽。
私も今までろくに聴いてませんでした。
小学校の音楽の時間に、「動物の謝肉祭」の「白鳥」を聴かされたくらい。
「白鳥」はチェロのオムニバス・アルバムには必ず収録されている綺麗な小品。この曲だけなら(作曲家名や曲名は知らなくても)誰もがご存知でしょう。
「動物の謝肉祭」は他の曲も聴いたことあるけど、動物の鳴き声を楽器で模した色物(いろもの)という認識でしたね。市場に出回ってるCDもプロコフィエフの「ピーターと狼」とのカップリングが多いし……そのような先入観もあって、サン=サーンスは子供向けという根拠薄弱な思い込みがあったんです。
よって、サン=サーンスのCDは1枚も持ってませんでした。

今回、「のだめ」で使用された縁あって、上記2枚組CDを購入。
2枚組で1500円だから買ったんです。2000円だったら買ってません。大枚2000円を費やしてまで買い求めたい作曲家ではなかったんです。
ほんの数ヶ月前までは。

それがわずか2ヶ月の間に……

組曲「動物の謝肉祭」……3枚
交響曲第3番 ハ短調 「オルガン付」……8枚
ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調……4枚
チェロ協奏曲第1番 ロ短調……2枚
他に、EMIの「交響曲全集」、「ピアノ協奏曲全集」、「ヴァイオリン協奏曲全集」まで買い込んでの大騒ぎ。

さて、このお話の顛末は……
語り始めると長くなるのでまた明日。

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