のだめカンタービレ in ヨーロッパ 使用楽曲推薦盤(2)
January 7, 2008
「のだめカンタービレ IN ヨーロッパ」でも、連ドラと同様、たくさんのクラシック音楽が使われていたので、便乗して……
ドラマのストーリー順に、各楽曲の定番とされている名盤を、ご紹介するページを作るであります。とにかく紹介したい楽曲&ディスクがたくさんあるので、曲目の解説とか余計なものは一切カット。しかも、超個人的な偏向にもとづくセレクション。どうしてあの曲を紹介してないの、なんでこれが推薦盤なの、とかのクレームは一切ナッシングでお願いします。
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のだめカンタービレ in ヨーロッパアミューズソフトエンタテインメント
DVD2枚組(初回のみ3枚組) |
パリ・三善家が所有するアパルトマン
「こんなお城にすむんですかぁ?」と、のだめも驚く立派な門構え。実際はどっかの国の大使館で撮影したそうです。管理人のアンナを演じているのは、ヒデとロザンナのロザンナさん。懐かしいお顔が突如出てきてビックリ。
BGMは、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「ウィーン気質」。
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでもたびたび演奏されている、ウィンナ・ワルツの定番曲ですね。ニューイヤー・コンサートの看板指揮者、ボスコフスキーの極上の演奏でどうぞ。
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春の声:シュトラウス・コンサート
ヴィリー・ボスコフスキー 指揮
1. 喜歌劇「こうもり」序曲 1959〜1973年 ステレオ録音 Decca |
アパルトマン・千秋の部屋
千秋に「なんか弾けよ」と言われ、「じゃぁフランスのものでも」と、のだめが弾いたピアノ曲は、ラヴェルの「鏡」から「道化師の朝の歌」。
器楽独奏曲は演奏者の個性がモロに出てくるので、定番選定は難しいですね。
ご当地ピアニストのフランソワだと、あまりにも個性的過ぎますか?
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ラヴェル:ピアノ作品集サンソン・フランソワ(ピアノ) 亡き王女のためのパヴァーヌ、高雅にして感傷的なワルツ、プレリュード、水の戯れ、ハイドンの名によるメヌエット、鏡(夜/悲しい鳥たち/海原の小舟/道化師の朝の歌/鐘の谷)、シャブリエ風に、ボロディン風に、夜のガスパール(オンディーヌ、絞首台、スカルボ)、ソナチネ(モデレ、メヌエ、アニマ)、組曲「クープランの墓」、古風なメヌエット 1967年 ステレオ録音 EMI Rouge Et Noir (2枚組)輸入盤 |
アパルトマン・千秋の部屋
のだめのピアノを聴いて、部屋に入ってくる同居学生のフランクとターニャ。音楽院の試験で知り合っていたフランクとのだめは、再会を喜んで抱き合う。
BGMは、ハイドンの「シバの女王の入場」。この楽曲はオラトリオ「ソロモン」のなかの1曲ですが、単独演奏されることが多いですね。
バロック名曲集とかのコンピレーション盤にもよく収録されています。
この際だから、バロック時代の名曲をまとめて聴いちゃいましょう。「G線上のアリア」、「アルビノーニのアダージョ」、「パッヘルベルのカノン」など、人気の名曲がみっちりと網羅された徳用盤。
「シバの女王の入場」は、トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートの演奏です。
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バロック・フェスティバル
disc1 Deutsche Grammophon (2枚組) |
アパルトマン・フランクの部屋
「オタクとは、日本でオタクとはお宅にいつも居る人々の意で、一つのことを突き詰める者として、人々に尊敬される至高の存在らしい」
インターネットで「オタク」を調べているフランクの場面。
BGMは、イェッセルの「おもちゃの兵隊の観兵式」。
日本テレビの料理番組「3分クッキング」のテーマとしても親しまれている曲ですね。
お子様の情操教育に、一家に一枚、こんなCDがあってもいいかも。
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子供のためのオーケストラ・ポップス・コンサートワルツィング・キャット(アンダーソン)/クシコスの郵便馬車(ネッケ)/森の水車(アイレンベルク)/軍隊行進曲(シューベルト)/ラッパ吹きの休日(アンダーソン)/ワルツ「スケートをする人々」(ヴァルトトイフェル)/鍛冶屋のポルカ(ヨゼフ・シュトラウス)/トルコ行進曲(ベートーヴェン)/鉛の兵隊の行進曲(ピエルネ)/おもちゃの兵隊の観兵式(イェッセル)/プリンク・プレンク・プランク!(アンダーソン)/メヌエット(ボッケリーニ)/組曲「ドリー」ドリーの庭(フォーレ)/踊る人形(ポルディーニ)/トランペット吹きの子守歌(アンダーソン)/「ホフマン物語」間奏曲 ホフマンの舟歌(オッフェンバック)/ワルツ「女学生」(ワルトトイフェル)/ポルカ「雷鳴と電光」(J.シュトラウス2世)/道化師のギャロップ(カバレフスキー)/「グリーンスリーヴス」による幻想曲(ヴォーン・ウィリアムズ)
C・グローヴズ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 1966-95年 ステレオ/デジタル録音 Denon |
(フランソワのラヴェルを除いて)
なんか、今日はファミリー向けのクラシックばっかりだなあ。
早朝のパリの街 ジョギングする千秋。
BGMは、ヨハン・セバスチャン・バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」。カンタータ147番からの1曲だけど、これも単独演奏される機会の多い曲。バロック名曲集、J.S.バッハ名曲集みたいなコンピ盤によく収録されています。
上記のパノラマ・シリーズと曲目がダブっちゃいますが、演奏と収録曲に一貫性があり、(安くて)録音も良いのでオススメの1枚です。
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パッヘルベルのカノン:バロック名曲集オルフェウス室内管弦楽団
1. ヘンデル:組曲「水上の音楽」 Deutsche Grammophon 1989年 デジタル録音 |
しかし、すごい距離を走ってますね、千秋真一。東京で例えると、芝公園から日比谷公園、新宿御苑をまわって浅草に戻る、みたいな感じデスヨ。
パリの街・カフェテラス
マダム・ヨーコ(のだめの母)が買ってくれたポダン・エマニュエル著「フランス語会話 とっさのひとこと辞典」をテキストに、フランス語を勉強するのだめ。のだめのボケ、ツッコミの千秋の漫才が楽しい。
路上の鳩の名演技に注目!(CG合成?)
BGMは、連ドラでも頻繁に使用されていた チャイコフスキーの「弦楽セレナード」から第2楽章の「ワルツ」。
推薦盤は、ストコフスキー指揮ロンドン交響楽団。
この曲でストコフスキーだと、どんな破天荒な演奏になるんだろうか……なんて危惧は不要。とても素直でロマンチックな演奏になってます。録音当時、ストコは既に90歳越えてますからね、そのお歳でこれだけチャーミングな演奏ができるってのは、スゴイことですよ。
カップリングの「くるみ割り人形」は、いつものストコ節が満開してますけどね。
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チャイコフスキー:イタリア奇想曲/くるみ割り人形/弦楽セレナード
レオポルド・ストコフスキー 指揮
1. イタリア奇想曲(*) 1973-1974年 ステレオ録音 Philips |
アパルトマン・千秋の部屋
おバカなのだめにいつまでもつき合っていられない。部屋に戻った千秋は、はじめて挑戦する指揮者コンクールに向けて勉強を開始。
BGMは、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」第1楽章。
チャイコのPコンは人気曲なので、録音盤がとても多く、はじめての人はどれを買っていいか悩んでしまいますね。
迷うことはありません、これが決定盤です!
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ラフマニノフ&チャイコフスキー:ピアノ協奏曲
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ独奏)
1. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18 |
ソリスト(リヒテル)と指揮者(カラヤン)が、ガチンコ激突。火花散らしまくり、飛ばしまくりの爆演盤。
そもそもカラヤンという指揮者は、すべてを自分の手中に収めてないと気がすまない人で、だから協奏曲を演奏するときは(たとえばムターのような)、自分の言いなりに動く子飼いのソリストとしか組まないのだけど、ここではロシアの巨人リヒテルが正面からぶつかってきたものだから、マジで逆上してしまった。またこの感情むき出しにしたカラヤンの指揮に応え、ウィーン交響楽団がここまでやるかと猛烈な音を奔出。この迫力を越えるチャイコのピアノ・コンチェルトは、なかなか見当たりません。
カップリングのラフマニノフも超名演。
この迫力篇に肉迫しているのが、アルゲリッチのライヴ盤。
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ラフマニノフ&チャイコフスキー:ピアノ協奏曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Philips |
アルゲリッチのソロは、気まぐれというか、奔放なひらめき優先のアプローチ。プロコフィエフの協奏曲第3番を耳コピで憶えたとのエピソードもあります。
のだめもアルゲリッチみたいなピアニストになるんでしょうか?
別府で音楽祭やってくれるんでしょうか?
本日はこれまで。こまんたれぶ〜。