名曲名盤ベスト3 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調

クラシック 名曲名盤ベスト3

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

フェリックス・メンデルスゾーン

メンデルスゾーン特有の甘美な旋律が全編にあふれた人気のヴァイオリン協奏曲。特に序奏なしのヴァイオリン独奏で始まる、憂いをおびた哀愁の第1主題は超有名。俗に、ベートーヴェン、ブラームスのVN協奏曲にこれを加え、「三大ヴァイオリン・コンチェルト」と呼ばれている。
人気曲だけあって録音盤の数も膨大だが、第2次世界大戦中のドイツでは、ユダヤ人作曲家(3M:メンデルスゾーン、マイラベーア、マーラー)の曲としてナチスに嫌われ、演奏禁止になっていた時期もある。

作曲年代:
1838年に着想、1844年9月16日(35歳のとき)、ゾーデンにて完成。

初演:1845年3月13日 ライプツィヒのゲヴァントハウス演奏会
ヴァイオリン独奏は、この曲を献呈されたコンサートマスターのフェルディナンド・ダーヴィト、指揮はガーデ。

ダーヴィトは、メンデルスゾーンがゲヴァントハウスの指揮者に就任中にコンサートマスターとして招かれたヴァイオリニスト。メンデルスゾーンはこの協奏曲の作曲にあたり、ヴァイオリン演奏に関する技術面での助言をダーヴィトに求めていたとのこと。
全3楽章が切れ目なく演奏される点で、ロマン派の様式を認めることもできるが、各楽章間に動機の関連性はなく、全体を連続せずに楽章を区切って演奏する場合も多い。

楽器編成:
独奏ヴァイオリン、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部。

楽曲構成:
第1楽章 アレグロ・モルト・アパッショネート ホ短調 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ ハ長調 3部形式
第3楽章 アレグレット・ノン・トロッポ−アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ ホ長調 ソナタ形式

メンデルスゾーン&チャイコフスキー:VN協奏曲
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メンデルスゾーン&チャイコフスキー:VN協奏曲

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団
1957年録音

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団
1959年録音

チャイコフスキー:ゆうつなセレナード
チャイコフスキー:「弦楽セレナード」より「ワルツ」

RCA ステレオ録音

LP時代からメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をカップリングしたディスクは何十種類と発売されてきたが、その中で最も評価が高く最も売れているのが、こちらのRCA盤。
ミュンシュやライナーといった大物指揮者を得たハイフェッツは、それら巨匠のパートナーにふさわしい王者の貫禄で演奏。自信に満ちた風格のある表現は、精巧無比なテクニックに裏打ちされていて、非の打ちどころなし。すでに神格化されている、正真正銘、定番の名盤。

メンデルスゾーン&チャイコフスキー:VN協奏曲
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ナタン・ミルシティン(ヴァイオリン独奏)
クラウディオ・アバト指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
2. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
1973年 ステレオ録音 (Deutsche Grammophon)

ロマンティックな雰囲気は稀薄だが、ミルシティンの独奏は端正で格調高く、ウィーン・フィルの演奏とよく合致している。節度ある表現と美しい音色。オケとの自然な共和。録音も良く、スタンダードなコレクションに加えたい1枚。

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アイザック・スターン(ヴァイオリン)

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
小澤征爾 指揮
ボストン交響楽団

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
チャイコフスキー:瞑想曲

ムスティスラフ・ロストロポービッチ 指揮
ワシントン・ナショナル交響楽団
1977年録音

CBS Sony ステレオ録音

スターンの演奏は前回(オーマンディ&フィラディルフィア管:CBS)と比べると一段とスケールが増し、肩肘張らずリラックスした演奏の中に、温かく豊かな滋味が感じられる。小澤&ボストン響の伴奏も、巨匠を真正面から支えて頼もしい。

メンデルスゾーン 協奏曲の名盤ベスト3
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
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ブラームス:交響曲第1番 ハ短調

シャルル・ミュンシュ指揮 パリ管弦楽団

1967年 ステレオ録音   EMI

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ジャック・オッフェンバック
カール・オルフ
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エドヴァルド・グリーグ
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